小豆島発酵をめぐる旅 小豆島酒造(MORIKUNI)

こんにちは。発酵食大学のゆりやんです。先日行ってきた、小豆島の発酵を巡る旅、第2弾です。

小豆島で唯一の酒蔵、小豆島酒造を訪ねました。

 

小豆島酒造の歴史的背景

小豆島といえばオリーブを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

実は、香川県小豆島(しょうどしま)は、江戸時代には醤油蔵が400軒以上あった、醸造の島です。特産の醤油を使った佃煮で知られる観光の島でもありますが、1970年代に最後の酒蔵が閉業して以降、長らく地酒が存在しませんでした。

そんな中、2005年(平成17年)2月に香川県高松市の老舗「池田酒造」の森國幸広氏が小豆島へ酒蔵を移転する形で森國酒造を創業しました 。

小豆島での酒造りは実に35年ぶりに復活し、森國酒造は島唯一の酒蔵となりました 。その後、小豆島酒造が森國酒造を引き継ぎ、現在に至っています。

小豆島での酒造り

対応してくださった池田社長。(あとで調べたら社長さまでした!ありがたい)

酒造りの説明を丁寧に教えていただきます。

生産量は年間で100石程度の少量生産だそうです。兵庫県から杜氏さんがこられて、若いスタッフの方に仕事を教えている様子を拝見しました。

とにかくスタッフが若いって、なんだかとっても未来を感じます。

そして働いているスタッフのみなさんがチームワークが良さそうでそれもいい酒を醸す大事な要素なのではと思います。

若いスタッフたちは、農業系の大学を出た知識をもち、ベテランの杜氏から経験を譲り受ける。そんな素晴らしい知恵の伝授があるようです。

小豆島酒造が大事にしていることや取組についてもお伺いすることができてすっかりファンになります。そのあたりについてもご紹介します。

オリーブ酵母で醸す酒

小豆島といえばオリーブ。いまや日本のオリーブ産地として有名になりました。

小豆島らしさにこだわり、2015年から香川県酒造組合や発酵食品研究所とともに、お酒が造れる酵母をオリーブから探しはじめ、2019年には小豆島のオリーブの実の表面から清酒酵母を採取した酒造りに成功しましたそうです。(森國Webサイトから引用)

最初はオリーブ酵母を使ったお酒はアルコール度数が低いことが課題だったそうですが、繰り返し研究を重ね、ついにアルコール度数の高い酵母を見つけることに成功したそうです。

小豆島酒造のさぬきオリーブ酵母で作ったお酒「MORIKUNI ミモザの香る島」を試飲させていただきましたが、甘くてとろーんととっても美味しいお酒でした。

大人気ですぐに完売するそうです。

個性的な酒づくり

完成した酒は、一般的には濾過する段階で、活性炭などで色を吸着し無色透明に近づけるような工程を行うようですが、小豆島酒造さんでは、活性炭を使わずにできた酒の色そのままを大事にされているようです。

最近では個性的な酒もどんどん受け入れられるようになってきていると思うのですが、以前は黄色味がかった酒は質が悪いと犬猿され、活性炭での除去作業が行われてきました。

また、米づくりにも力を入れ、島の休耕田を耕して酒米を作るなど小豆島でしかできない個性的な酒づくりに取り組んで来られています。

おばあちゃんの酒粕料理

築約70年の佃煮工場をリノベーションした趣ある古民家風の建物を使用しており、店内はとってもノスタルジーな雰囲気で素敵です。

 

酒蔵に併設する形でショップやカフェ、ベーカリーもあって小豆島を訪れる観光客のみならず、地元の方もゆっくり楽しめる場所になっているようです。

池田社長のお話がとても心地よくて、飲めない私も利き酒をさせていただきながら、カウンターですっかりお尻に根が生えてしまいました。

あ〜、いいな〜この空間。

せっかく来たのだから、ぜったいランチはマスト!ということでおばあちゃんの酒粕ランチをいただきます。

粕汁がメインで、どれも素材の味が味わえる包み込まれるような優しい味。

地元の方々も次から次へと来店されていて、とても賑わっています。

そしてすぐ近くにある、ベーカリー。こちらも狙っていたんです。

こちらも酒米を使ったコッペパンが名物。翌日の朝食にテイクアウトして、朝から幸せな気分を味わいました。

小豆島をおとづれる機会があればぜひ足を運んでみてくださいね。

見学させていただいた蔵

小豆島酒造株式会社(森國)池田社長

〒761-4426 香川県小豆郡小豆島町馬木甲 1010番地1

TEL:0879-61-2077 FAX:0879-61-2113

https://www.morikuni.jp/

 

このブログを書いた人 発酵食大学のゆりやん

2013年に石川県の醸造メーカーの協力を得て発酵食大学を立ち上げました。企画会社である株式会社ウーマンスタイルの代表取締役でもあり、「石川県をキャンパスに見立てて発酵を学ぶなら石川へ行こう!」を合言葉に発酵のプラットフォームを目指してスタート。醸造メーカーと生活者をつなぐ取り組みになればと発酵食大学を運営しています。今は金沢校・京都校・東京校でも講師を努めています。

52歳から始めたYouTube「発酵食大学」で、「簡単で美味しくてヘルシー」な料理を提案中

 

 

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