カリキュラム後半は田植えから!【大学院2期】

「前半の学びがしっかり身についているか」を検証する、まとめの2日間がやってきました。
1日目は糀の原料となるお米づくりの現場見学からスタート。
白山市の株式会社「六星」さんにうかがいました。

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近隣農家の農地を集約し、栽培・加工・販売までの6次産業化を実現した六星さん。
まずは同社の安田さんに、成り立ちや発展のいきさつを語っていただきます。

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’07年に株式会社を設立した六星さんは145ha、東京ドーム約30個分の農地を栽培。
収穫されるお米や野菜で餅や和菓子、お惣菜、弁当、漬物などを生産し、自店舗を中心に販売しています。
現在は3つの店舗を持ち、従業員115名の企業に成長!
平均年齢34歳と若さと活気にあふれ、農業の明るい未来をめざして歩む、先進的な会社です。
「日本の食文化に根ざすお米文化を、次代に引き継ぐべく、がんばっています!」との言葉に、うなずく学生さんたち。
作り手のこうした心意気が日本の食を支えてくださっているのですね。
日本の農業には課題が多いですが、こうした新しい発想で若い人たちがどんどん参入できる場づくりが必要なことを気づかせてくれます。

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続いて、生産工程の見学。
育苗から田植えまで、ご案内してくださるのは、爽やかな好青年の西濱さんです(^o^)
屋内で強く育つ苗の作り方を見学した後は田んぼへ。

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さぁ、実際に田んぼに入って苗を植えてみましょう!

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「こんなに寒いのに本当にやるんですか?」
と、最初は心配そうだった学生さんたちも、いざ田んぼに入ると、童心に戻っちゃうのか、この表情。

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ぬかるむ足元もなんのその、次々と苗を植えていきます。
土は人の根源的なパワーを呼び起こしてくれるのかもしれませんね(^o^)

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田植えを堪能して、お腹もペコペコ。
ランチは六星さんの減農薬米コシヒカリで作ったおにぎりと、米粉の鶏から揚げです。

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労働の後のご飯は美味し~。

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午後は場所を移して、石川県立大学へ。

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これからが学生さんたちの本番!
調理のデモンストレーションの披露です。
これまでの発酵食の学びをもとに「どのように伝えるか」がポイント。
オリジナルレシピをもとに15分間の発表にトライします。

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聞く側の学生さんたちも真剣そのもの。
実習室にもピリリとした雰囲気が漂います。

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デモが終わったら試食&小紺先生の講評。
「調理と説明が合っていない」
「説明がひとりごとのように聞こえる」
といった厳しい指摘がある一方、
「つかみがうまい」
「発酵食を学び始めた個人的なエピソードが共感できる」
など努力や工夫を認めてもらえるコメントも。
ドキドキしながらも、大いに勉強になる時間です。

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デモ2人を4回転。
教室はどんどん熱気を帯びていきます。

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デモでは、発酵調味料を使う理由、どんな効果があるのかを明確にすることが大事。
さらに「どう使うとより美味しくなるのか」、調理法まで伝えると、より質の高いデモになります。

披露してくれたメニューの一部ですが、和風あり、郷土料理風あり、韓国風あり、とバラエティに富んだ内容が揃いました!

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すべてのデモと講評を終えると、思い通りできた人も、ハプニングに見舞われた人も、ホッとした表情に。
最後に持ち寄った手作り甘酒の食べ比べをしました。

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沖縄からの学生さんの甘酒は、どこか南国の味わいが。
ご当地それぞれの菌が醸す味が、本日の疲れを優しくうるおしてくれます♪
みなさん、体験あり、発表ありのハードな1日、がんばりましたね!

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明日は総仕上げの日。
午前中はホリ乳業さんのヨーグルト講義もあるので、また、楽しく美味しくためになるお話が聞けます!
発酵食漬けの日々はまだしばし続きますよー。

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