徹底解説!本みりんとみりん風調味料の違いとは?

こんにちは。発酵食大学のゆりやんです。
最近、醤油麹+本みりんの組み合わせがマイブームです!

みりんほど、商品によって味わいの違いが異なる調味料はないかも!って思うほど、一口にみりんと言っても、「本みりん」「みりん風調味料」「みりんタイプ発酵調味料」と色々あるんです。

今回は、「本みりんとみりん風調味料、みりんタイプ」について徹底解説します!
ゆりやんイチオシの本みりんもご紹介しますよ。
ぜひ最後まで読んでくださいね。

「みりん」の歴史

みりんはもともと、戦国時代から江戸初期にかけて造られていた甘い酒でした。焼酎にもち米と米こうじを仕込み、自然な甘みを引き出したもので、当時は貴重な甘味として嗜好酒として楽しまれていました。
江戸時代中期になると、みりんを料理に使うと、煮物に照りが出て、生臭さが抑えられ、味がきれいにまとまることが知られるようになります。醤油中心の和食文化と結びつき、みりんは次第に「飲む酒」から「料理の酒」へと役割を変えていきました。
戦後は、製法を簡略化、アルコールのない「みりん風調味料」などが登場し、広く普及していきます。

料理の仕上がりを左右する、「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料」の違い

スーパーで「みりん」売り場に行ってみると、いろんな商品が書かれていて、とってもお手頃価格のものと、目が飛び出るほど高いものとありますよね。

「これはお酒です」と大きな字で書かれているPOPもあったり。

実は中身は大きく違うんです!みりんは、3種類に分類されます。
本みりん、みりん風調味料、そしてみりんタイプ 発酵調味料です。名前は似ていますが、原料も製造法も役割も少しずつ異なるんですよ。

本みりん

もち米、米こうじ、焼酎(あるいは醸造用アルコール)を原料に、糖化と熟成を経て造られます。アルコールは約14%あり、米由来の自然な甘みと、熟成によるコク、料理に与える照りや香りが特徴です。酒類に分類されるため、購入には年齢制限があります。和食を本気で仕上げたい場合におすすめです。

みりん風調味料

みりんっぽい働きをする調味料です。アルコールはほとんど含まれず、水あめや糖類、調味料を加えて甘さを出しています。加熱してアルコールを飛ばす必要がなく、時短や価格も手頃なため、日常使いに向いています。甘みは直線的で、コクや香りは控えめです。

みりんタイプ 発酵調味料

上記2つの中間に位置する存在です。米や米こうじを使って発酵・糖化させ、10%ほどののアルコールを含みますが、塩分を加えるなどして酒類扱いにならないよう調整されています。みりん風調味料よりも旨みや発酵感があり、本みりんほどアルコールは強くありません。塩分を含むので塩味の調整が必要です。

本みりん みりん風調味料 みりんタイプ 発酵調味料
原材料 もち米、米こうじ、焼酎または醸造用アルコール 糖類、米、米こうじ、酸味料、調味料など 糖類、米、アルコール、食塩など
特徴

伝統製法で作られるものは、長時間かけて糖化、熟成して作られる。一般的な製法で作られる本みりんは比較的短時間で製造される。味わいが豊かで、料理に甘味をプラスし、煮崩れを防ぐ。

てり・つやをつける効果が高い。アルコールが含まれていないため、煮切る必要がなく、お子様にも使える。

 

上品な甘さがあり、てり、ツヤをつける。塩分が含まれているため、酒税がかからない。料理に使う時は、塩分が含まれていることを加味して味付けをする。

アルコール度数 約14% 1%未満 約10%
塩分 なし 0.2%未満 約1.5%
酒税 課税 無税 無税

ゆりやんイチオシの「本みりん」とは

「本みりん」は法律で定められた名前ですが、実は、原料や製造法には幅があるんです。
おなじ「本みりん」でも、伝統的な製法で作られているものと、現代的な製法(スーパーで一般的に売られている本みりん)で作られているものがあり、味わいは少し異なります。

このブログでは伝統的な製法で作られている本みりんを、色が濃い目で、価格が高めで、原材料に焼酎(乙類)を使用しているものを指して説明しています。
もち米の高騰もあり、1本2000円を越すものも珍しくなくなってきました。
本みりんを製造している蔵元や、セレクトショップ、高級品も扱うスーパーやネットショップなどで、取り扱っていることが多いです。
味わいは奥深く、甘味もコクも深いのでそのまま飲めるほど美味しいです。

一方、現代的な製法で作られている一般的な本みりんは、酒類を取り扱っているスーパーで気軽に購入することができます。
色は少し黄味がかった液体で、原材料に醸造アルコールを使用しています。
味わいは軽めで、日常のお料理に何にでも気軽に使えます。

私、ゆりやんのイチオシは、伝統的な製法で作られた本みりん。
高級なのですが、少量入れるだけで味わいが深く、ん?なんか料理の腕上がった?と自惚れさせてくれるので大好きです!

伝統製法の本みりん

一般的な本みりん

原材料 もち米・米こうじ・焼酎 もち米・米こうじ・醸造アルコール
特徴など

・糖類・醸造用アルコール添加なし

・熟成期間は長く、自然な甘み・旨み・香りが出る。

・料理に奥行きが出る

・糖類(ブドウ糖・水あめなど)を添加するものもあり

・熟成期間は短期間

・味わいは甘さがはっきり、軽めの味わい

おすすめポイント 昔ながらの製法。味重視派はこちらをおすすめ コストパフォーマンスがよく、安定した甘さで日常使いやすい

上記の解説は、あくまでもゆりやん目線ですが、ぜひ参考にしてください。

発酵食大学のオンラインショップ(購買部)で本みりんの取り扱いがスタート。
伝統製法の本みりんを取り揃えました!購買部はこちらから

本みりんの活用方法

冒頭でもお伝えしたように、煮物の味付けは醤油麹と本みりんでなんでも大体行けちゃいます!

アルコールが気になる場合は、煮切って使ってください。少量の本みりんのアルコールを飛ばす時は、電子レンジも便利です。
大さじ1ぐらいなら600Wで20秒ぐらいで様子を見てください。

リピーター続出!そぼろ納豆

美味しい本みりんを使うと、甘味が豊かで美味しいんです!醤油麹と本みりん(煮切り)で納豆を味付け。

そぼろ納豆

※下記の動画にそぼろ納豆の作り方があります。

【材料】作りやすい分量
納豆 3パック
切干大根 30g
ニンジン 1/4本
醤油麹 大さじ3(60g)
本みりん 大さじ3(54g)
塩昆布 適量

  1. 切干大根は水で戻して、洗いみじん切りにする。ニンジンはスライサーで千切りにする。
  2. 本みりんは小鍋に入れ煮切る。
  3. ボウルに全ての材料を入れて、よく混ぜ合わせる。

動画で見るそぼろ納豆のレシピ

YouTubeで詳しい作り方を紹介しています。
※動画内の16:13あたりです。

本みりんを煮切って、醤油をちょろっとたらせば、まるでカラメルソース!

小鍋に本みりんを大さじ2程度入れて煮切り、仕上げに醤油を小さじ1/3ぐらいちょろりと垂らしたら、まるでカラメルソース。
フレンチトーストにかけてもグッド!

 

このブログを書いた人 発酵食大学のゆりやん

2013年に石川県の醸造メーカーの協力を得て発酵食大学を立ち上げました。企画会社である株式会社ウーマンスタイルの代表取締役でもあり、「石川県をキャンパスに見立てて発酵を学ぶなら石川へ行こう!」を合言葉に発酵のプラットフォームを目指してスタート。醸造メーカーと生活者をつなぐ取り組みになればと発酵食大学を運営しています。今は金沢校・京都校・東京校でも講師を努めています。
取得資格:女子栄養大学 食生活指導士、フードコーティネーター
52歳から始めたYouTube「発酵食大学」で、「簡単で美味しくてヘルシー」な料理を提案中。

 

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