発酵食大学3期(平日コース)の1回目、講義&調理実習のレポートです。12月は「日本のスタミナ食 甘酒の仕込みと簡単な利用法」を学びます。
炊いたご飯を糀で発酵させて作る甘酒は、アミノ酸、ビタミンB群、ブドウ糖をバランスよく含む総合栄養食品。
江戸時代には「飲む点滴」と呼ばれていたほどのスグレモノなんです!
今回は、効率よく栄養補給できる甘酒の作り方と手軽な活用法のポイントを、小紺先生に教えていただきました。
健康によいだけでなく、自然な深い味わいで甘味料や料理の風味づけに大活躍してくれる甘酒。
糀の種類、仕込む環境、温度管理によって味に個性が出る、奥深い発酵調味料でもあります。
本日はさまざまなタイプの甘酒を用意し、実際にテイスティングしていただきました。
用意した甘酒は、福光屋の 「糀甘酒 」、ヤマト醤油味噌の 「玄米甘酒 」、六星の 「甘酒 」、そして、小紺先生の自家製甘酒です。
甘酒は、プラスαの味を加えることで、さらに魅力的な味わいに変身!
レモン汁、酢、味噌、醤油、酢、きな粉を混ぜてその変化を確かめます。
まず甘酒のみでトライ・・・
「それぞれの甘酒に特徴がある!」
「舌ざわり、甘味、コク、4つの甘酒で全然違う!」
次はほかの味とブレンドして・・・
「しょうゆと合わせると、甘辛の料理にぴったり」
「レモンだと爽やかでおしゃれな風味。ドレッシングにもスイーツにも使えそう」
みなさん、いろんな発見があり、料理にも発想が広がっている様子です。
甘酒を堪能したら、実際に料理に使ってみましょう♪
さあ、調理デモのスタートです。
本日も旬の野菜などヘルシー素材がてんこ盛り!
使用する発酵調味料は、ヤマト醤油味噌 の「玄米甘酒」「ひしほ醤油 」「塩糀」、六星の 「甘酒 」、高野酢造の「純米酢 」です。
今回のレシピは・・・
<調理実習メニュー>
- 甘酒肉じゃが
- 大根なます
- 揚げとねぎの甘酒酢味噌和え
- 甘酒のリンゴぜんざい
先生のひと言も聞きもらすまいと、みなさん、真剣な表情でメモを取っています。
甘酒料理の大定番「肉じゃが」には、30分ほど塩糀をまぶした牛肉を使用。
このひと手間で、味がぐーんと変わってきます。
甘酒ぜんざいに入れる、すりおろしりんご。
りんごの変色をふせぐには、粗塩をすり込んでおくとよいそうですよ!
ポイントを聞き終わったら、班に分かれての実習。
2回目ながら、なかなかのチームワークぶりです。
実習中に疑問に思ったことは、小紺先生に気軽に質問できます。
詳しく丁寧にこたえてくれるので、より学びが深まるんです♪
試食タイムでは、かなりのボリュームの献立をみなさんペロリと完食。
「どの料理も薄味なのにコクがあって、食べ飽きない」
「砂糖を使ってないのに、この甘味はなに?」
「お肉が最高においしい!早速、うちでも作ってみよっと」
料理の中でさらに輝く甘酒の力を深く感じていただけたようです。
感想タイムでは、すでに自分で甘酒を作っている人の、こんな声も・・・
「自己流で作っていたんですが、先生の作り方をお聞きして、間違ってなかった・・・と安心しました。いろんな甘酒を味わってみて、奥深さにますます魅力を感じました」
「市販の甘酒が高いので、自分で作るようになりました。でも、今日、先生の甘酒を味わって、こんなに甘くなるんだ!とびっくり。自分の甘酒はまだまだなので、これからもっとがんばりたいです」
教室の最後、みなさんの意欲にお応えして、小紺先生から「甘酒作り」の宿題が出ました!
2月の教室には自分で手作りした甘酒を持ってきてくださいね。
さて「甘酒選手権」でのグランプリはどなたの手に輝くでしょう☆
ポイントは「温度管理」ですよ!(^^)!
次回、1月14日の教室は、蔵見学シリーズの第2弾、「福光屋」さんの酒蔵見学です。
しぼりたての新酒など、おいしいお酒の試飲もあります!
どうぞ、お楽しみに。