本物の酒、純米酒にこだわる福光屋を見学!【3期】

発酵食大学3期の1月は蔵見学の第1弾。
金沢で最も古い酒蔵、創業380年の福光屋さんを訪れました。
福光屋さんは、アルコール添加酒が多くを占める日本の酒業界で、2001年からすべての酒造りを「純米酒」に切り替えた革新的な酒蔵です。
白山の伏流水「恵みの百年水」、契約農家とともに作り上げる酒造好適米。
その厳選された素材と伝統の技が醸す日本酒づくりを、専門家の講義と工場見学でたっぷりと学んできました!

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福光屋の工場で使われる水はすべて霊峰白山からの伏流水。
山麓に降った雨が100年かけてたどり着き、敷地内の井戸に湧き出しています。

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この時期は酒の仕込みに最適な「寒仕込み」の時期。
フル稼働の工場内には濃密な吟醸香が立ち込めていました!
「わぁーいい香り!」と学生さんたちもワクワクとした表情です。
酒造りの元となる「酒母」、発酵中の「もろみ」、「しぼりたての酒」。
それぞれの工程を見学しながら、次々と試飲もさせていただきました♪

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この日のしぼりたての酒は大吟醸!!
みなさんラッキーでしたね。

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「いつも飲んでるお酒と全然違う!」
「フレッシュでキリッとした味だよね」
糀好きのみなさんは日本酒好きも多いよう。
美味しさのあまり、おかわりする人も大勢いました♪

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酒造りの現場を見た後は、福光屋さんのお酒のテイスティング!
ほぼすべてのお酒が味わえるなんて、またとないチャンスです♪♪
炭酸酒や三年熟成・八年熟成のみりんなども味わえ、糀が醸す発酵酒の魅力を存分に楽しんだひとときでした。

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続いての講義では、工場をご案内いただいた生産担当の上松さんが、日本酒の原料や製造工程、種類や味・香りのタイプを詳しくレクチャー。
日本酒の健康・美容効果にもふれ、健康食品やコスメに多彩に活用されている実例をご紹介くださいました。

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続いては、コスメ開発担当の上田さんが酒粕の利用法を伝授。
栄養だけでなく、美肌成分を豊富に含む酒粕はパックに使うと、スベスベつやつやのお肌に!
酒かすパックは手や顔に塗って、5~10分後に洗い流すだけ。
食べられるものなので安心して毎日続けられます。

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「塗ってないほうの手と比べると白くなった気がする!」
「しっとり吸い付くような感じです」
学生さんたちも実際に手に塗って、その効果を実感していました。

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そして、本日のお楽しみの試食は「蔵元のまかない軽食」。
塩糀、酒粕、みりんなどの発酵調味料、ふぐの子の糠漬けなどを使った発酵づくしのオリジナルメニューです。

<メニュー>

  • まかない粕汁
  • 野菜の塩糀漬けお米パンと3酒のトッピング
  • ふぐの子糠漬け
  • 甘酒ジャム
  • リンゴの味醂コンポート+酒粕クリーム
  • 酒かすアイス こぼれ梅グラノーラ添え

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学生さんからは
「粕汁が濃厚でコクがあっておいしい! だしを使わず、味付けが味噌と酒粕だけ、なんて思えません」
「米粉100%のパンがもっちもちですね! ふぐの子糠漬けや甘酒ジャムなどの発酵トッピングとの相性がバッチリです」
との美味しいコメントをたくさんいただきました。

教室の最後には、お米の発酵液から作るコスメ「アミノリセ」のお試しセットなど、同社の人気発酵商品をおみやげにたっぷりといただき、学生さんたちも大満足。
お米と糀の恵みをさまざまに体感した1日となりました。

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今回で3期の学生さんは3回目の講義。
すでにこれまでの教室で学んだレシピを家で何度もリピートしているそう。
「簡単で健康にいいと思うと、無理なく作れちゃうんです」とのこと。
甘酒を毎日飲んで、お通じもすっきり爽快になったそうです。
みなさん発酵ライフ楽しんでますね♪

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次回の教室は「甘酒作り」の宿題提出日。
みなさんのこれまでの勉強の成果をとくと拝見です。
これから1か月の間にますますレベルアップして、これぞと思う「マイ甘酒」を持ってきてくださいね!!

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