人に伝え教えることで学びが深まる●小泉 靖恵さん

発酵食エキスパート1級を取得し、現在活躍中の皆さんをご紹介します。

小泉 靖恵さん(こいずみやすえ)
石川県・野々市市在住

受講のきっかけ

「いつか自分で作ったものを売りたい」という夢があり、2016年から趣味だった天然酵母パンを売るパン屋を始めました。開店から約3か月、「もっと商品に強みやバラエティを持たせたい」と考えていた頃、大学院2期の開講を知りました。本当は大学に通いたかったんですが、いつもすぐに定員に達してしまっていて、なかなか参加できない。「大学院なら2か月で資格も取れるし、手っ取り早い」と、思い切ってこちらを受講することにしました。

受講で得たもの

大学院は、私にとっては社会人になって初めての“習い事”。受講者は地元の人がほとんどだと思っていたのに、県外の人ばかりでした。最初はとまどいましたが、「しっかり学んで帰ろう」「絶対、手ぶらでは帰らない」という、みなさんの向上心にとてもいい刺激を受けました。発酵食の教え方を学ぶ授業を通して、「知識を学んだだけでなくそれを自分のものにしないと、人に教えられない。教えることで学びがさらに深まるんだな」と実感しましたね。受講生の中には今でも交流が続いている人もあり、食を発信する分野で頑張っている姿が自分ごとのように嬉しく、励みになります。

現在の活動、将来の夢

大学院で学んだ後は、発酵の現場を見てみたい、と大学も受講。大学・大学院で学んでみて、発酵食は、基礎を知れば“暮らしの中で簡単に続けられるメソッド”だということが確信できました。それからは「手軽にできて健康にもいい、こんないいことはぜひ伝えていかなければ」とすごく強く思うようになりましたね。最近は働くママが多く、みんな忙しさに追われて、栄養の整った食事まで手が回らない。そんな人たちにこそ知ってもらいたいんです。今は自宅のパン屋ともに、発酵食を取り入れたレシピを教えるワークショップを開催しています。これからは、発酵食同様に古くから効用が知られている薬膳を学んだり、旬の新鮮な素材を使った“シーズン発酵食”のレシピを作りたいなど、いろいろな構想があります。そうした要素を取り入れながら「質のよいものをバランスよく食べる」食の提案の活動をしていきたいと思っています。

自家製酵母のパンとおやつのお店 つむぎ インスタグラム:https://www.instagram.com/yasue.koi_tumugi/

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