4期生の講義ももう後半に突入。
今回は3大手作り発酵調味料「甘酒」がテーマです。
甘酒は江戸時代には体力が落ちる夏の栄養ドリンクとして親しまれていたそう。
アミノ酸、ビタミンB群をたっぷりと含み、現代では「飲む点滴」とも呼ばれています。
講義では、その効能やバラエティ豊かな使い方をしっかりと学びます!
小紺先生によれば、
微生物の力でご飯がブドウ糖に低分子化されるため、食後の血糖値上昇も比較的ゆるやか。
ほかの甘味料に比べて身体への負担も少ないのが特徴。
優しくコクのある味わい甘味は、幼少期の味覚づくりにはぴったり!とのことです。
糀、米の質、醸し方でかなり味わいが変わってくる甘酒は、美味しく完成するにはやや難易度の高い発酵調味料。
今回はその味わいの違いをテイスティングします。
用意した甘酒は、福光屋の「糀甘酒」、ヤマト醤油味噌の「玄米甘酒」、六星の「甘酒」、そして、小紺先生の自家製甘酒。
レモン汁、酢、味噌、醤油、酢、きな粉もブレンド用に添えてあります。
どうですか、小紺先生の言うとおり、味に違いはありますか、みなさん?
「みんな違う味だけど、それぞれに美味しい!」
「私はさらっとしたタイプが好き」
「ドリンクとして飲むのと、料理に入れるのと使い分けたいよね」
など、いろんな感想が次々に出てきます。
小紺先生が提唱する甘酒とは
「しっかり甘くて、しかも後口がすっきりしているのが理想」。
先生手作りの甘酒は甘味とコクがしっかり。
なのにしつこさはなく、学生さんたちに大好評でした。
各社の甘酒を味わった後は、いろんな調味料とブレンドしてみます。
味噌と酢を合わせると酢味噌風に。
レモンと合わせるとスイーツ風に。
変幻自在の甘酒の味わいに、「素晴らしいね!甘酒って」と感嘆の声が漏れていました。
テイスティングの後は、甘酒を使った調理実習。
盛りだくさんの材料で甘酒づくしのメニューを作ります!
<調理実習メニュー>
- 甘酒肉じゃが
- 大根なます
- 揚げとねぎの甘酒酢味噌和え
- 甘酒のリンゴぜんざい
小紺さんの調理デモでは甘酒を効果的に使うテクニックや、材料の美味しさを引き出すコツを伝授します。
甘酒ぜんざいに使うのは、地元の農産物生産会社「六星」のお餅。
こだわりのお米から作った美味しいお餅ですよ(~o~)
調理のポイントを真剣に聞き入るみなさんです!
今回のメニューは肉じゃがやなますなど、いつもの家庭料理に登場するものばかり。
砂糖の代わりに甘酒を使うとどんな味になるのか、比較しやすいですよね。
テーブルの上には、お皿にてんこ盛りの肉じゃが、デザートの甘酒ぜんざいなど、ボリュームたっぷりのメニューが完成。
さぁみんなでいただきましょう。
この日は大学院OGの発酵食エキスパートも多数参加。
研修生として教室をサポートしてくれました。
卒業しても交流が続くチームワーク抜群のみなさん。
知識だけでなく、実践も意欲的に学びつづけていく姿勢に頭が下がります。
「糀を使った料理はできたてよりも、作ってからしばらく置いたほうが、味わいが増す」と小紺先生。
本日のメニューのような作り置きのできるメニューは、半日ほど置くと一層美味しくなるそうですよ。
どうぞご家庭でも味わいの変化を楽しんでみてくださいね。
<本日の参加者VOICE>
- いろいろな甘酒の味くらべや調味料とのブレンドによる味の変化を試せて、すっごく勉強になりました。家庭の料理でも活かしてみたいと思いました。
- 「甘酒テイスティングは面白いよ!」と聞いていたのでぜひ参加したかったんです。願いがかなって大満足です!
- 作り手によって味が違い、ブレンドで味わいが変化する甘酒の面白さを満喫しました。次回の甘酒作りもやる気満々です!材料を厳選して最高の甘酒を持ってきます。