心と体が整う「発酵カフェ」をオープン!●若下かおり

発酵食エキスパート1級を取得し、現在活躍中の皆さんをご紹介します。

若下 かおりさん
大阪府在住

受講のきっかけ

いつもお味噌屋さんで購入していた甘酒を、自分でつくりはじめたことがきっかけです。発酵のしくみや、料理での活かし方など、もっと専門的に学びたいと思いました。それだけでなく、目に見えない微生物が織りなす不思議な発酵の世界に魅了されていたのだと思います。

受講で得たもの

私は2017年に大学院コースを受講しました。授業では、発酵の本場である石川県でディープな体験が待っていました。今でも印象に残っているのは、なんといってもふぐの卵巣の糠漬けです。色々な魚が糠漬けに使われますが、猛毒のふぐの卵巣を糠漬けにするのは、石川県だけとのこと。それが、塩と糠に2年以上つけることで無毒化され、おいしい食べ物に生まれ変わります。その謎もいまだ解明されていないということで、ますます発酵の摩訶不思議な世界に引き込まれていきました。最初にそれを試した人や食べた人もすごいなと思いました。日本に昔から伝わる、暮らしの知恵から生まれた保存食や発酵について、ますます興味を持つ体験となりました。
今現在も通信部で、堀先生の知識豊かな楽しい授業を受講しています。学びに終わりはありませんね!

現在の活動、将来の夢

2023年8月に、大阪府堺市で発酵カフェ「発酵ごはんとおやつ soil」をオープンしました!手作り発酵調味料や腸活食材を用いた、二十四節気の暦に沿ったごはんとおやつを、みなさまの心と体が整うように、心を込めてお作りしています。また「季節の保存食づくり」「手作り発酵調味料仕込み」「季節の養生」などのワークショップを定期的に開催しています。

発酵カフェのsoilという屋号は「土」という意味です。「土」は木や草などの植物が育つ上で、大切な役割を果たします。植物がよく育つ土はふかふかです。目に見えない微生物たちが有機物を分解し、豊かな土を作ります。人間を植物に例えると、「土」にあたるのは「腸」。腸内がふかふかになると、自律神経も整い、免疫力もアップし、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの生成も盛んになり、心の安定やリラックスした気持ちになると言われています。「発酵ごはんとおやつ soil」のコンセプトは、発酵する心と体づくり。そのために必要なのは、私たちの「土」をふかふかにすること。これからも、カフェでの食事やワークショップを通じて、私たちの土をふかふかにするための活動を続けていきたいと思います。ぜひお立ちよりくださいね。お待ちしています!

HP:https://soil-hakkogohan.com/
Instagram :https://www.instagram.com/soil_hakkogohan/

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