発酵食エキスパート1級を取得し、現在活躍中の皆さんをご紹介します。
山本 豊子さん(やまもと とよこ)
石川県在住
受講のきっかけ
生まれ育った家は、来客が多く母はいつもテーブルに乗り切らないくらいのお料理でおもてなしをしていました。冬になるとそこには必ず大根寿司が並び、いつかこんな美味しい漬物を自分で作れるようになりたいと思っていました。不思議なもので私自身も家庭を持ってからは来客の多い食卓になり、気が付けばいつも楽しんでもてなしている自分がいました。
ある日、多感な息子に「お母さんの夢はなに?」と尋ねられたとき、私はハッとしました。それまでは、「夢」や「志」を持たずに生きていたことに気づかされたのです。50歳を過ぎていましたが、娘・息子にはいくつになっても挑戦できるという姿を見せたい!美味しい大根寿司を作れるようになりたい!と。それがきっかけで先ずは「発酵食」で検索しました。「発酵食大学」、しかも金沢で受講できるということを知り、迷わずにとてもわくわくしながら申し込みをしました。「エキスパート1級」の資格を取り、好きな「食」に関わる仕事に結び付けたいと思い大学院にも進みました。
受講で得たもの
発酵は奥深くまだまだ解明されていないことも多いですが、微生物や環境の違いで大きく変わることが面白いと思います。石川県は山も海もあり食の宝庫であることから、保存食(発酵食)を考えた先人の知恵にも驚かされることが多々あります。私は発酵食大学、そして大学院で「発酵食」を通じ、新しく様々な方と繋がれたことこそ大きく得たものであると感じています。
現在の活動、将来の夢
現在は、別の仕事をしつつ、“シェアキッチン”という形態のカフェ「木楽屋」のオーナーをしています。週末のみ、発酵食大学卒業生のお二人と予約制の「からだに優しい発酵食ランチ」を提供しています。スタッフのお二人には私からオファーさせていただき、三人がそれぞれの力を発揮してお店を作っています。
屋号の通りお客様には「気楽に」過ごしていただきたく、「どうぞきらくに」は合言葉!最近では、イベントへの出店やケータリングでお弁当を提供させていただくこともあります。少しずつ「木楽屋」のことを知っていただいて、定年退職後には平日も老若男女気楽に立ち寄っていただけるような、いつも穏やかな笑顔で溢れるお店になったらいいなと夢見ています。
Instagram :https://www.instagram.com/share_kirakuya/