【1】腸から届く健康サイン!ウンチを観察しよう

● ウンチは何からできている?

あなたは「ウンチ」と聞いて、どんな反応をしますか? 「うわっ、キタナイ!」「くさい~!」と拒否反応を起こす人もいるでしょう。その一方、便秘や下痢でいつもウンチが気になって仕方がない人が多いのも事実。 そう、「ウンチストレス解消法」は現代社会の切実な問題のひとつなのです。

そんな人たちの最大の関心事は「出た」か「出ない」か。肝心のウンチそのものにはあまり関心がないようです。自分のウンチをじっと見て、細かく観察している人はごく稀なのではないでしょうか。洋式トイレが普及したせいで、わざわざふりかえって見ることが少なくなってしまったせいもあるかもしれません。でも、それって、本当にもったいないことなんです!

ウンチにはあなたの身体の情報がいっぱい詰まっています。良好な状態のウンチは80%が水分。残りの20%は「腸内上皮細胞のカス」「食事のカス」「腸内細胞の死骸」です。このバランスの変化で、ウンチの見た目、臭いなどの状態がさまざまに変わってきます。そして、ウンチの状態を左右するのが「腸内環境」なのです。

● よいウンチ・悪いウンチ

ここで、よいウンチをご紹介します。

  • 色:茶色
  • 硬さ:チューブの歯磨き状
  • 臭い:ほのかにあるが臭くない
  • 量:バナナ状が2~3本

上記のウンチを、できれば毎朝ストンと力まずにすっきりと出せるのが”キング・オブ・ウンチ”の条件です。

水分が多くユルユル、逆に固まってカチカチ、 灰色や赤色、ごけ茶色、黒色、 臭いがきつい… どの状態も「悪いウンチ」です。腸内環境のバランスが崩れて、悪玉菌が優位になっている可能性があります。特に、赤いウンチは大腸がんの恐れもありますので注意が必要。臭いが強いウンチは、アンモニアなどの腐敗産物が多い証拠。それらを生成する悪玉菌が繁殖しているためです。腸内環境の善玉菌が優位になると、鼻をつくような悪臭はしなくなります。これまで「出た」だけで安心していたあなた。振り返って、しみじみウンチをながめてみましょう。

● ウンチ日記を習慣にしよう

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自分のウンチをしばらく観察して、毎回「よいウンチ」とかけ離れていたら、腸内環境のバランスが悪くなっているかもしれません。改善したいなら、すぐにウンチ日記を始めましょう。以前流行した「レコーディングダイエット」と趣旨は同じ。毎日記録することで、意識的に管理するようになり、「よいウンチを出したい」とモチベーションも上がります。専用の日記を用意しなくても、手持ちの日記の余白に記入すればOK。スマホ愛用者はウンチ記録用の専用アプリもいくつかあるので、試してみてもよいかも。自分に合った方法で続けてみてください。

ウンチは前日に食べたもので変化します。日記をつけることで、ウンチの状態が悪い時にはどの食べ物が悪かったか判断できるようになっていきます。ウンチを改善していくために、心がけて摂りたいのは食物繊維、発酵食品、オリゴ糖。水分もたっぷりめに飲むようにすれば、次第に「よいウンチ」へと変化していきます。「よいウンチ」がスルリと出せる朝は気分も爽快。この快感はかなりクセになりますよ!

食物繊維たっぷりの野菜やキノコ、海藻を味噌、醤油などの発酵調味料で味わう食事は、快適なウンチライフにまさにぴったり。食生活を見直し、「ウンチを出せるカラダは食事から」を実感しましょう。

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