おかゆで作る米麹甘酒の作り方|ヨーグルトメーカーで失敗しないコツと活用レシピ5選

ヨーグルトメーカーを使った失敗しない「おかゆ甘酒」の作り方をはじめ、失敗したときの原因と対策、保存方法、甘酒を使ったおすすめ料理レシピまで詳しくご紹介します。

お砂糖やみりんの代わりに、料理の甘みづけやスイーツ作りに活躍する「米麹甘酒」。甘酒は炊いたご飯からも作ることができますが、おかゆから作ると、お米のデンプンが分解されやすく、まろやかな甘みとなめらかな食感に仕上がります。

おかゆ甘酒とヨーグルトメーカー

おかゆで作る甘酒の特徴とメリット

甘酒作りにおいて、お米の状態(普通のご飯か、おかゆか)によって仕上がりの食感や甘みの感じ方が変わります。

おかゆ

おかゆは水分を多く含みお米が柔らかくなっているため、米麹に含まれる酵素(アミラーゼ)がデンプンに作用しやすく、糖化がスムーズに進みます。そのため、まろやかな甘みとなめらかな口当たりに仕上がるのが特徴です。

項目 ご飯で作る甘酒 おかゆで作る甘酒
食感・テクスチャー 粒感がしっかり残る、ぽってり感 水分が多く、トロッとなめらかな仕上がり
甘みの感じ方 粒の食感とともにすっきりとした甘みを感じやすい なめらかな口当たりで、まろやかな甘みを感じやすい
料理への使いやすさ 粒を潰すなど下ごしらえが必要な場合がある めらかで扱いやすく、そのまま調理に使いやすい

おかゆ甘酒作りの材料と用意する道具

おかゆを鍋で作っているところ

材料(出来上がり量:約600〜700g)

  • 米:0.5合(約75g)
  • 水(おかゆ用):500ml
  • 乾燥米麹:100g

※生米麹を使用する場合は、水分量を調整せずそのまま同じ分量で仕込めます。

用意する道具

  • ヨーグルトメーカー(容器・内ふた含む)
  • 鍋(または炊飯器)
  • スプーンまたはヘラ
  • 食品用消毒スプレー(または沸騰消毒用の鍋)
  • クッキング温度計(あると便利です)

衛生管理のポイント

甘酒を作る温度帯(55〜60℃)は、雑菌にとっても繁殖しやすい環境です。使用する容器、スプーン、温度計などは、事前に熱湯消毒またはアルコール消毒を徹底してください。

おかゆで作る甘酒の詳しい作り方(ヨーグルトメーカー使用)

おかゆ甘酒

調理時間

6時間40分

下準備

  • 乾燥麹を使用する場合、固まっているときは手でほぐして一粒ずつバラバラにしておきます。
  • ヨーグルトメーカーの容器やスプーンを消毒し、清潔な状態にしておきます。

手順1:おかゆを炊く

鍋に洗った米(0.5合)と水(500ml)を入れ、中火にかけます。沸騰したら弱火にし、ふたを少しずらして約30分じっくり煮ます。火を止め、ふたをして10分ほど蒸らします。

※炊飯器を使う場合は、「おかゆモード」で0.5合分の水加減に合わせて炊いてください。

おかゆを炊く

手順2:おかゆを60℃以下に冷ます

炊き上がったおかゆをヨーグルトメーカーの容器に移し、全体を混ぜながら冷まします。温度計がある場合は、おかゆの温度が60℃になるまで冷ましてください。

失敗しないポイント

麹に含まれる酵素は、60℃を超えたあたりから徐々に働きが弱まり始め、70℃を超えるとほぼ働かなくなると言われています。熱い状態のまま麹を入れると酵素が弱ってしまうため、温度を下げてから加えるようにしましょう。

おかゆを60℃以下に冷ます

手順3:米麹を加えて混ぜる

おかゆの温度が60℃まで下がったら、ほぐしておいた米麹(100g)を加えます。底からすくうようにして、全体が均一になるまでしっかりと混ぜ合わせます。

米麹を加えて混ぜる

手順4:ヨーグルトメーカーで保温する(60℃・6〜8時間)

容器に蓋をし、ヨーグルトメーカーにセットします。温度を「60℃」、タイマーを「6〜8時間」に設定して保温を開始します。

途中で混ぜる手順(推奨)

保温を開始して3〜4時間ほど経ったタイミングで、清潔なスプーンで全体を1回底からかき混ぜてください。全体の温度と発酵状態が均一になり、より甘みが引き立ちます。

ヨーグルトメーカーで保温する

手順5:出来上がり

6〜8時間経ったら完成です。味見をして、十分に甘みが出ていれば発酵完了です。

全体をよく混ぜ合わせて召し上がってください。粒感が気になる場合は、ハンドブレンダーやミキサーで数秒かき混ぜると、市販品のようななめらかなペースト状になります。

ハンドブレンダーやミキサーで撹拌する

甘酒作りでよくある質問と対策(Q&A)

完成した甘酒が甘くありません。原因は何ですか?

保温時の温度、発酵時間の不足、または使用した米麹が古いなどの原因が考えられます。温度が70℃を超えると酵素が失活して甘みが出ません。入れる前のおかゆが高温すぎなかったか確認しましょう。また、8時間経っても甘みが足りない場合は、追加で1〜2時間保温を延長してみてください。さらに、購入してから時間が経った古い米麹を使用すると、酵素の働きが弱まっており甘みが出にくいことがあります。必ず賞味期限内で適切に保存されたものを使用しましょう。

完成した甘酒が少し酸っぱいのですが、食べられますか?

異臭やカビがなければ、保温時の温度低下などで乳酸菌が増えた乳酸発酵の可能性があります。そのまま飲むと甘酸っぱさを感じますが、お料理(味噌汁、カレー、煮物など)の隠し味として火を通せば酸味が和らぎ美味しく使えます。ただし、ツンとする嫌な臭いがある場合は傷んでいますので破棄してください。

麹の粒に芯が残って固いのですが、どうすればいいですか?

麹の粒に芯が残る場合、主な原因は「保温温度」と「水分量」のいずれかにあります。まず温度を確認し、55〜60℃を保てているかチェックしてください。低すぎると酵素の働きが弱まり、70℃を超えると酵素が失活してそれ以上柔らかくなりません。温度が適正であれば、水分不足が考えられます。おかゆの水分が少なかったり、乾燥麹を戻さずに使うと芯が残りやすいため、少量のぬるま湯を加えて混ぜ、様子を見ながら加温を続けてください。乾燥麹を使う場合は、仕込み前に同量程度の水で軽く戻しておくと芯残りを防ぎやすくなります。それでも芯が気になる場合は、出来上がった甘酒をミキサーやフードプロセッサーにかけると、なめらかな口当たりに仕上がります。

完成した甘酒はそのまま飲んでも良いですか?

そのまま召し上がっていただけますが、おかゆで作る甘酒は甘みが強く濃厚なため、お好みの濃さに薄めて飲むのがおすすめです。おかゆで作る甘酒は、米麹の酵素によってデンプンがしっかり分解されているため、とても甘く濃い味わいに仕上がります。ストレートで味わうのはもちろん、水やお湯、無調整豆乳、牛乳、炭酸水などで「1:1」を目安に割ると、すっきりとした甘さになり飲みやすくなります。

甘酒はどのように使えばいいですか?

薄めて飲む以外にも、スムージーやお料理・お菓子作りの甘味料として幅広く使っていただけます。特におかゆで作る甘酒は、さらっとしていて全体に馴染みやすいため、調味料や製菓材料としても大変使いやすいのが特徴です。具体的には、以下のような使い方がおすすめです。

  • ドリンクとして薄めて飲む:水やお湯で割るほか、無調整豆乳や牛乳、炭酸水などで「1:1」を目安に割ると、程よい甘さになりスッキリと飲みやすくなります。
  • スムージーの甘みづけに:お好みのフルーツ(バナナやキウイなど)や野菜(小松菜など)、豆乳と一緒にミキサーにかければ、砂糖不使用で栄養満点のスムージーが作れます。
  • お料理やお菓子作りの砂糖・みりん代わりに:おかゆで作る甘酒はさらっとしていてダマにならず生地やタレに馴染みやすいため、玉子焼き、煮物、生姜焼きのタレ、ドレッシングなどの調味料として最適です。また、パウンドケーキやクッキーなどの焼き菓子に使えば、優しい甘さに仕上がります。

ヨーグルトメーカーがないのですが、炊飯器でも作れますか?

炊飯器の保温機能を使えば、ヨーグルトメーカーがなくても作ることができます。炊飯器で作る場合は、以下の手順で行います。

【炊飯器での作り方】

  1. 炊飯器にお米(0.5合)と水(500ml)を入れ、「おかゆモード」で炊きます。
  2. 炊き上がったら釜を取り出すか全体をしっかり混ぜ、温度が60℃になるまで冷まします。
  3. ほぐした米麹(100g)を加え、全体を均一によく混ぜ合わせます。
  4. 炊飯器の内釜をセットして「保温」スイッチを押します。フタは閉めず開けたままにし、内釜の上に固く絞った清潔な濡れ布巾(または厚手のキッチンペーパー)をかけて6〜8時間置きます。途中で1〜2回全体をかき混ぜ、布巾が乾いていたら再度湿らせてください。

炊飯器のフタを閉めて保温すると、内部の温度が70℃以上まで上がり、麹の酵素が壊れて甘みが出なくなってしまいます。必ず「蓋を開けたまま」「濡れ布巾をかける」を守って温度が上がりすぎないように管理しましょう。

甘酒の保存期間と火入れの方法

おかゆ甘酒

自家製の甘酒は保存料が入っていないため、適切な方法で保存してください。

保存期間の目安

  • 冷蔵保存:約1週間(清潔な密閉容器で保存)
  • 冷凍保存:約1ヶ月(フリーザーバッグに平らに入れて保存)

甘酒の火入れ(加熱処理)について

甘酒を完成したまま冷蔵庫に入れると、少しずつ発酵が進み味が変化することがあります。味の変化を防ぎ、保存期間を少し延ばしたい場合は「火入れ」を行いましょう。

【火入れの手順】

  1. 出来上がった甘酒を鍋に移します。
  2. 弱火にかけ、焦げ付かないよう全体を混ぜながら加熱します。
  3. 80℃程度まで温まったら、そのまま約5分間加熱を続けます。
  4. 火を止め、手早く冷ましてから冷蔵庫で保管します。

※火入れをすることで酵素の働きが止まり、作りたての甘みを長持ちさせることができます。

甘酒を活用したおすすめレシピ5選

完成したおかゆ甘酒は、そのまま飲むだけでなく調味料としても活躍します。砂糖やみりんの代わりに使った、日常に取り入れやすいレシピを5つご紹介します。

甘酒でだし巻き卵

お砂糖代わりに甘酒を使っただし巻き卵。甘酒を使うことで上品で優しい甘さ、しっとり仕上がります。だし汁をたっぷり入れなくても、麹が入ることでふわふわ柔らかくなります。

甘酒でだし巻き卵

材料 (4人分)

  • 卵 3個
  • 甘酒(濃縮) 大さじ1
  • 醤油(あれば淡口) 小さじ2
  • だし汁 大さじ2
  • 油 適量

調理手順

  1. ボウルに卵を割り溶き、甘酒、だし汁、醤油を加え混ぜる。
  2. 卵焼き器を中火で熱して油をひき、キッチンペーパーで余分な油を拭き取る。
  3. 卵を数回にわけて流し入れ、巻きながら焼く。

甘酒できゅうりの即席キムチ風

材料を切って調味料と混ぜるだけの簡単レシピ。甘酒で優しい甘みを加えた体に嬉しい美味しさです。ご飯のお供やおつまみにぴったり。辛さはお好みで調整できます。

甘酒できゅうりの即席キムチ風

材料(4人分)

  • きゅうり 2本
  • にんじん 1/3本
  • 甘酒 大さじ2
  • 酢 大さじ1
  • 醤油 大さじ1(またはいしる小さじ2)
  • コチュジャン 大さじ2
  • ごま油 大さじ1
  • にんにく(すりおろし) 小さじ1
  • 白ごま 大さじ1

調理手順

  1. きゅうりはヘタを切り落として斜め切りに、にんじんは千切りにする。
  2. ボウルに入れ、塩(分量外・小さじ1/2)を加えてもみ込む。
  3. 汁気を絞り、甘酒、酢、醤油、コチュジャンにんにく、ごま油、白ごまを加えよく和えたらできあがり。

かぶとゆずの甘酒漬け

ゆずの爽やかな風味と甘酒のほのかな甘みが相性抜群の浅漬けです。火を使わず切って混ぜるだけなので簡単に作れ、作り置きにもおすすめ。かぶを大根にアレンジしても美味しいです。

かぶとゆずの甘酒漬け

材料(4人分)

  • かぶ 350g
  • かぶの葉 100g
  • 塩(塩もみ用) 小さじ1
  • ゆず 1/2個
  • 甘酒 100g
  • 塩(味付け用) 小さじ1/2

調理手順

  1. ゆずは果汁を絞り、皮はワタを取って千切りにする。かぶは3mm幅のイチョウ切りにし、葉は1cm幅にカットする。
  2. ボウルにかぶ、葉、塩(塩もみ用)、ゆずの果汁を入れてもみ、15分程置いて水気を切りキッチンペーパーで拭き取る。
  3. ポリ袋に2と甘酒、塩(味付け用)、を入れて合わせ、半日〜ひと晩置く。

発酵ピリ辛ごま味噌鍋

甘酒と味噌の2つの発酵調味料を使った、コクのある温かい鍋料理です。お好みのお肉や野菜、きのこでアレンジを楽しめます。

発酵ピリ辛ごま味噌鍋

材料(1人分)

  • 豚薄切り肉 100g
  • 白菜の葉 70~80g
  • 長ねぎ 1/2本
  • にんじん 2~3cm
  • しいたけ 1枚
  • しめじ 約20g
  • 油揚げ 1/3枚
  • にんにく(すりおろし) 1/4片
  • 水 300ml
  • 昆布(3×5cm) 1枚
  • すりごま 大さじ2
  • ごま油 適量
  • 甘酒 大さじ2
  • 味噌 大さじ1と1/2
  • 豆板醤 小さじ1/2

調理手順

  1. 昆布は水に浸しておき、野菜と豚肉は食べやすい大きさに切る。
  2. 鍋に野菜とにんにくを入れ、1の昆布だしを200ml注ぎフタをして弱めの中火にかける。
  3. 煮立ったら豚肉をのせ、アクを取り除く。
  4. 豚肉に火が通ったら甘酒、味噌、豆板醤を加えて混ぜ合わせ、仕上げにごまとごま油をかける。

甘酒と豆乳のおしるこ風

豆乳&甘酒のまろやかで優しい風味。砂糖を使わずヘルシーでホッとする味わいです。夏場は冷やしても美味しいですよ。
お好みのドライフルーツやナッツでアレンジしてみてくださいね。

甘酒と豆乳のおしるこ風

材料(2人分)

  • 切り餅 2〜4個
  • 甘酒 150ml
  • 豆乳(無調整) 150ml
  • 塩 ひとつまみ
  • トッピング(ドライフルーツ、ナッツなど) 適量

調理手順

  1. 餅は食べやすい大きさに切り、オーブントースターなどで焼く。
  2. 鍋に甘酒、豆乳、塩を入れて温める。
  3. 器に餅を入れ、2の豆乳と甘酒を注ぐ。好みでトッピングを乗せる。

発酵食・腸活エキスパートが教えるおかゆ甘酒のワンポイント

おかゆ甘酒

おかゆから作る甘酒は、お米が柔らかいぶん麹の酵素がデンプンに作用しやすく、まろやかな甘みが引き立ちやすいのが特徴です。普通のご飯から作る甘酒に比べてさらっとした質感に仕上がるため、ドリンクとして楽しむのはもちろん、お料理やお菓子作りでお砂糖の代わりに使う際にも全体になじみやすいというメリットがあります。また、米麹で作る甘酒には、エネルギー源となるブドウ糖をはじめ、ビタミンB群やアミノ酸といった栄養素が含まれていると言われています。お砂糖の代わりに日々の食事に取り入れることで、自然でやさしい甘みを楽しみながら、栄養素を含む食材として活用できます。

ヨーグルトメーカーとおかゆを使うことで、失敗なく甘みが引き立つ美味しい甘酒を作ることができます。完成した甘酒は、毎日のドリンクとしてはもちろん、お料理やデザートの自然な甘味料としてぜひ活用してみてください。

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    本当に美味しい甘酒の作り方

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    このレシピの作成者(考案・監修)

    レシピの作成者(考案・監修)

    発酵食大学レシピ開発チーム
    (発酵食エキスパート在籍)

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    2013年から発酵食品のレシピ制作に関わっている発酵食大学の講師やスタッフが、「簡単で美味しくて、ヘルシー」をモットーに制作しています。
    スーパーで気軽に手に入る食材を使い、忙しくても誰でも手軽に作ることができるレシピを心がけているので、日々のご飯づくりに参考にしていただけたら嬉しいです。
    食物繊維と発酵食品を毎日コツコツ取り入れて「毎日菌トレ!」を目指しましょう。

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