このレシピの作者発酵食大学
調理時間
10分
材料 2〜3人分
| ほうれん草 | 1束 |
|---|---|
| 塩麹 | 大さじ1/2 |
| ゴマ油 | 大さじ1 |
| 白すりゴマ | 適量 |
| ニンニク(すりおろし) | 少々 |
調理手順
- 鍋にたっぷりの湯と塩(分量外・小さじ1)を入れて沸かし、ほうれん草を茎から入れて20〜30秒茹でたら葉の部分を入れてさっと茹でる。
- 冷水に取り食べやすい長さに切る。
- ボウルに入れ、塩麹、ニンニク、ゴマ油、すりゴマを加えて全体をよく和える。
レシピのポイント
おいしく作るためのコツ
- 塩麹は液体状の調味料なので、ほうれん草に水分が残っていると味がボケて水っぽくなってしまいます。茹でた後はもちろん、調味料と和える直前にもう一度ギュッと水気を絞ることで、味がしっかり馴染み、時間が経っても美味しくいただけます。
- 塩麹はただ塩気があるだけでなく、発酵由来の自然な甘みと深いコクがあるのが特徴です。このうま味がほうれん草全体を包み込み、特有のえぐみや青臭さをマイルドに抑えてくれます。 和えてすぐも美味しいですが、冷蔵庫で30分ほど寝かせると塩麹のうま味が中までじっくり浸透し、味が馴染んで角が取れます。食べる頃に一番美味しい状態になるので、作り置きやお弁当にも最適です。
アレンジと代用について
レシピでは塩分濃度13%の一般的な塩麹を使用しています。自家製の塩麹などで塩分が異なる場合は、味見をしながら量を調整してください。
おすすめの味変
シンプルなのでアレンジも自在です。これらを加えると風味が変わり、飽きずに食べられます。
- おつまみ・大人向け:ラー油、黒コショウ、ニンニク多め
- 風味アップ:かつお節、焼き海苔、炒りごま(増量)
保存期間と注意点
清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で2~3日保存可能です。取り出す際は清潔な箸を使ってください。
茹で加減
ほうれん草は余熱でも火が通るため、少し固めに茹で上げるのがコツです(茎を入れて20秒、葉を入れて10秒程度)。食感を残すことで、噛むごとに素材の甘みを感じられます。

このレシピの疑問とコツ(Q&A)
冷凍のほうれん草でも作れますか?
はい、美味しく作れます。解凍して水気をしっかり絞ってから、同様の手順で和えてください。市販の冷凍ほうれん草を使う場合は、1袋(約200g前後)に対してレシピと同量を目安にし、味を見ながら塩麹の量を微調整してください。
子供が食べる場合、ニンニクは必要ですか?
お子様や、ニンニクの香りが気になる時はなしでも大丈夫です。塩麹とゴマ油だけでも十分にコクがあり、美味しく仕上がります。大人はニンニク入り、お子様はニンニクなし、と分ける場合は、最後にニンニクを加える前に取り分けるとスムーズです。
時間が経つと水っぽくなってしまいます。
和える前の水切りがポイント。塩麹は液状の調味料なので、ほうれん草に水分が残っていると味が薄まりやすくなります。茹でた後だけでなく、調味料と和える直前にもう一度ギュッと水気を絞ると、味がボケずにしっかり決まります。
お弁当に入れても大丈夫ですか?
おすすめです。ただし、以下の2点にご注意ください。
- ニンニクの量:職場や学校へ持っていく場合は、ニンニクを控えめにするか、入れずに作ると安心です。
- 水気対策:カップに入れる前にすりゴマを底に敷くか、レシピのすりゴマを少し多めにすると、出た水分をゴマが吸ってくれるので汁漏れ防止になります。
他にもほうれん草を使ったおすすめのレシピはありますか?
はい、発酵調味料を使ったヘルシーな副菜が人気です。その日の気分や、冷蔵庫にある食材に合わせてぜひ試してみてください。
- 彩りをプラスしたい時:ほうれん草とニンジンの和えサラダ。彩り豊かなのでお弁当にもぴったり。ドレッシングいらずで野菜の甘みを引き出します。
- 優しい甘みに癒やされたい時:甘酒と味噌でほうれん草の白和え。砂糖を使わず甘酒と味噌だけで味付け。コクがあるのに後味はさっぱりとした上品な味わいです。
- いつもの味をヘルシーにしたい時:甘酒でほうれん草のゴマ和え。定番の胡麻和えも、砂糖の代わりに甘酒を使うことで腸活レシピに早変わり。しっとり美味しく仕上がります。
発酵食・腸活エキスパートが教えるこのレシピのワンポイント
このレシピは、美味しさだけでなく栄養の吸収率と腸内環境の観点からも非常に理にかなった組み合わせです。
食物繊維 × 発酵の黄金コンビ
ほうれん草に含まれる豊富な食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなります。そこに日本の伝統的な発酵調味料である塩麹を合わせることで、腸内環境を整える相乗効果(シンバイオティクス)が期待できます。
油と合わせて栄養吸収率アップ
ほうれん草に含まれるβ-カロテンやビタミンKは脂溶性と言い、油と一緒に摂ることで体内への吸収率がグンと高まります。茹でてお浸しにするよりも、ゴマ油で和えるナムルは、ほうれん草の栄養を無駄なく摂れる調理法なのです。
ニンニクとゴマで抗酸化作用
追加したニンニクとすりゴマには強い抗酸化作用があり、疲労回復や代謝アップをサポートします。塩麹の優しい塩分(減塩効果)と合わせることで、体に負担をかけずに満足感のある味を楽しめます。
塩麹というと漬け床のイメージが強いかもしれませんが、こうしてうま味たっぷりの塩として使うと、いつもの副菜がワンランク上の味わいに変わります。
茹でて和えるだけの10分レシピですが、栄養満点で家族みんなの健康を守る一皿になります。
忙しい日のあと一品や、明日のお弁当に、ぜひ作ってみてくださいね。
ほうれん草のナムルの動画レシピ
YouTubeでも詳しい作り方を紹介しています。
このレシピの作成者(考案・監修)

発酵食大学レシピ開発チーム
(発酵食エキスパート在籍)
レシピ制作において大切にしていること
2013年から発酵食品のレシピ制作に関わっている発酵食大学の講師やスタッフが、「簡単で美味しくて、ヘルシー」をモットーに制作しています。
スーパーで気軽に手に入る食材を使い、忙しくても誰でも手軽に作ることができるレシピを心がけているので、日々のご飯づくりに参考にしていただけたら嬉しいです。
食物繊維と発酵食品を毎日コツコツ取り入れて「毎日菌トレ!」を目指しましょう。
発酵食大学のレシピ本
『発酵食大学の旨うまレシピ』がKADOKAWAから出版されています。毎日の料理が面倒な人、時間がない人こそ作ってほしい発酵の力を生かした、ヘルシーなレシピを紹介。








