発酵あんこのチーズケーキ|混ぜて焼くだけ!ヨーグルトで作るしっとり和風レシピ

このレシピの作者発酵食大学

砂糖を使わず、麹の力で自然な甘さを引き出した発酵あんこ。そのまま食べても美味しいですが、実はクリームチーズと相性が抜群。発酵あんこをたっぷりと使った発酵あんこのチーズケーキのレシピをご紹介します。ボトムや生地に混ぜ込むのではなく、あえて層にすることで、あんこの食感とチーズのなめらかさを同時に楽しめるようにしました。生地にはてんさい糖と水切り(ギリシャ)ヨーグルトを使用しているため、濃厚なのに後味はさっぱり。健康を気にする方にもおすすめの、体に優しい和スイーツです。混ぜて焼くだけで簡単に作れます。発酵あんこのアレンジに迷っている方も、ぜひお試しください。
発酵あんこを使ったチーズケーキ

調理時間

50分

材料  15cmの丸形1台・4〜6人分

クリームチーズ 200g
てんさい糖 50g
水切り(ギリシャ)ヨーグルト 50g
2個
レモン汁 大さじ1
薄力粉 大さじ3
発酵あんこ 50g

調理手順

  1. 型に合わせて底と側面にクッキングペーパーを敷く。
  2. ボウルにクリームチーズ、てんさい糖を入れハンドミキサーで滑らかになるまですり混ぜる。
  3. 卵、水切りヨーグルト、レモン汁の順に入れその都度滑らかになるまで混ぜる。
  4. 薄力粉をふるいながら入れ均一になるまでよく混ぜる。
  5. 型に生地を少し流し入れ、発酵あんこを均一に敷き詰める。その上から残りの生地をながしいれ、表面を滑らかに整える。
  6. 170度に予熱したオーブンで40分焼く。
  7. オーブンから出して粗熱を取り型から外す。

レシピのポイント

クリームチーズと卵は、必ず室温に戻してから使いましょう。 冷たいままだとチーズがダマになりやすく、滑らかな食感になりません。また、焼きムラの原因にもなります。急いでいる場合は、クリームチーズを電子レンジ(600Wで20〜30秒程度)で軽く温めると良いです。
ヨーグルトは市販のギリシャヨーグルトを使うか、普通のヨーグルトを一晩水切りして使います。
卵を入れた後は、泡立て器を底につけたまま、空気を入れないように静かに混ぜます。空気が入りすぎると、焼いているときに膨らみすぎて割れたり、冷めた後に中心が極端にへこむ原因になります。
土台の生地を流した後、あんこを乗せるときはスプーンの背などで優しく広げます。なるべく均一に広げるのがコツ。
使うオーブンの機種によって焼き加減が異なります。加熱時間は目安にし、様子を見て調整してください。表面が焦げそうな場合は、途中でアルミホイルをかぶせると良いです。

 

発酵あんこチーズケーキのおすすめポイント

  • 発酵あんこ×チーズの「甘じょっぱい」ハーモニー 砂糖控えめの発酵あんこの優しい甘みと、クリームチーズの塩気・コクが驚くほどよく合います。あんこを生地に完全に混ぜ込まずに層にすることで、食べた瞬間にあんこの風味が感じられ、あんこの粒の食感もアクセントとして楽しめます。
  • 水切りヨーグルトとてんさい糖で罪悪感オフ 生クリームの代わりに水切り(ギリシャ)ヨーグルトを使用することで、濃厚さはキープしつつカロリーを抑えてさっぱりとした後味に仕上げました。また、体を冷やしにくいと言われるてんさい糖を使うことで、健康を気遣う方にも嬉しい腸活スイーツになっています。
  • 材料を順に混ぜるだけの簡単工程 難しいメレンゲ立てなどは不要。ボウルに材料を順番に入れて混ぜていくだけなので、お菓子作り初心者の方でも失敗なく作れます。クリームチーズと卵を室温に戻しておくと、ダマにならずスムーズに混ざります。
  • 一晩寝かせて、より濃厚な味わいに 焼き上がりはふわふわとしていますが、粗熱が取れたら冷蔵庫で一晩(半日以上)しっかり冷やすのがおすすめ。生地が引き締まり、発酵あんことチーズの味が馴染んで、よりしっとり濃厚な美味しさを楽しめます。

発酵あんこを使ったチーズケーキをカットしたところ

レシピの疑問とコツ(Q&A)

発酵あんこがない場合、普通のあんこでも代用できますか?

はい、そのまま代用可能です。このレシピではあんこの使用量が50gと控えめなので、市販の加糖あんこを使う場合でも、てんさい糖の量を減らしたりせず、レシピ通りの分量でそのままお作りいただけます。市販のあんこを使うと少し甘みが増しますが、バランスを崩すことなく美味しく召し上がれます。

ギリシャヨーグルト(水切りヨーグルト)の代わりに普通のヨーグルトは使えますか?

水切りをすれば使用できます。普通のプレーンヨーグルトを使う場合は、キッチンペーパーなどで一晩(または数時間)水を切り、重量が約半分になった状態のもの(50g)を使用してください。水分が多いままだと、生地が水っぽくなり、濃厚なチーズケーキの食感が損なわれてしまいます。

てんさい糖以外のお砂糖でも作れますか?

きび砂糖やグラニュー糖でもお作りいただけます。ご家庭にあるお砂糖で代用しても美味しく焼き上がります。ラカントなどを使用すれば、より糖質を抑えることも可能です。

焼き上がりの目安はどうやって判断すればいいですか?

型を揺らして確認します。40分焼いた後、ミトンをして型を軽く揺らしてみてください。中心部分がフルフルと波打つ程度であれば火が通っています。液体のように大きく揺れる場合は、5分ずつ焼き時間を追加してください。焼き上がり直後はやわらかいですが、冷やすとしっかりと固まります。

発酵食・腸活エキスパートが教えるこのレシピのワンポイント

発酵あんこのチーズケーキの焼き上がり

このレシピの最大のポイントは、動物性発酵食品(チーズ・ヨーグルト)と植物性発酵食品(発酵あんこ)を掛け合わせたW発酵であることです。

クリームチーズの濃厚なコクと、発酵あんこの優しい甘さは、味覚の面でも相性抜群ですが、腸活の面でも最強のペア。チーズやヨーグルトに含まれる乳酸菌と、あんこやてんさい糖に含まれる食物繊維・オリゴ糖を同時に摂ることで、腸内で善玉菌が活性化するシンバイオティクス効果が期待できます。

「甘いものを食べてしまった…」という罪悪感ではなく、身体が喜ぶ栄養をチャージした!という幸福感に包まれる一品です。ぜひ、心置きなく楽しんでくださいね。

このレシピの作成者(考案・監修)


発酵食大学レシピ開発チーム
(発酵食エキスパート在籍)

レシピ制作において大切にしていること

2013年から発酵食品のレシピ制作に関わっている発酵食大学の講師やスタッフが、「簡単で美味しくて、ヘルシー」をモットーに制作しています。
スーパーで気軽に手に入る食材を使い、忙しくても誰でも手軽に作ることができるレシピを心がけているので、日々のご飯づくりに参考にしていただけたら嬉しいです。
食物繊維と発酵食品を毎日コツコツ取り入れて「毎日菌トレ!」を目指しましょう。

発酵食大学のレシピ本

発酵食大学の旨うまレシピ』がKADOKAWAから出版されています。毎日の料理が面倒な人、時間がない人こそ作ってほしい発酵の力を生かした、ヘルシーなレシピを紹介。

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